宿泊施設HPのデザイン研究
Edited by Hiroshima Web-ya-san

【2026年版】おしゃれな旅館・ホテルのホームページ参考事例5選|制作のプロが解説

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旅館のサイトをリニューアルしたい。開業前に他社の見せ方を集めておきたい。そういう相談、最近とても多いです。

ただ、いざ「旅館 ホームページ」と検索すると、出てくるのは Webデザインギャラリー ばかり。並んでいるサイトはどれも雰囲気があって、見ているだけなら楽しい。でも、なぜそのデザインが効いているのか、自分の宿にどう落とし込めばいいのかまでは、書かれていない。

これ、制作の現場では前からずっと感じていた違和感で。

本記事は、広島と岡山でホームページ制作をやっている 広島のウェブ屋さんweb-h.jp)と 岡山のウェブ屋さんokayama-web.com)の編集部が、宿泊施設のホームページとして「これは効いてるな」と思う5つを選んで、なぜ効いているのかを制作目線で書きました。

地域も業態も意図的にバラしています。ホテル、老舗の旅館、古民家ヴィラ、アパートメントホテル、グランピング。ご自身の宿に近い事例が、どれか1つは見つかるはずです。

宿泊施設のホームページで押さえるべき5つの要素

事例紹介に入る前に、業態を問わず効いている共通要素を5つに整理しておきます。今回の5サイトを並べて見ていく中で、共通項として浮かび上がってきたものです。

1. 世界観を凝縮する「キーコンセプトワード」

効いているサイトには、ほぼ例外なく 一語で世界観を凝縮するキーコンセプトワード があります。「サイレントホテル」「五感で感じる」「故郷」――その施設にしか使えない言葉、ということ。

これが決まっていると、写真選定もコピーも色も、自然と一本筋が通ってきます。逆にここが曖昧だと、見終わったあとで「きれいなサイトだったけど、何の宿だったっけ」となる。経験上、これがいちばんよく起こる失敗です。

2. 動画または大型ビジュアルのファーストビュー

宿のサイトは、ファーストビューで滞在の意思決定の大半が決まります。少なくとも、現場でユーザーテストを繰り返してきた感覚では、そう。

最近は 動画FV を採用する施設が増えています。空気感や時間の流れまで一瞬で伝わるので、宿泊体験との相性が抜群にいい。

ただ、動画は制作費もサーバー負荷もそれなりに重いです。予算が厳しいときは、大判の写真を3〜5枚スライドさせる構成でも十分代替できます。

3. インバウンド対応の多言語切替

訪日客の需要は2024年以降、しっかり戻ってきています。ラグジュアリーリゾートや歴史ある旅館だと、宿泊予約の3〜5割が訪日客、というケースもめずらしくない。

最低でも日英の2言語。ここは現代の標準仕様だと考えていいです。リゾートや国際認証を持つ施設は、繁体字・簡体字・韓国語まで対応している例も増えてきました。

4. 第三者認証・受賞歴のTOP配置

E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)という観点から、認証や受賞歴はTOPの目立つ位置に置くべきです。

宿泊業界での代表的なものを挙げると、ミシュランガイド、ミシュランキー、Relais & Châteaux(ルレ・エ・シャトー)、各種旅行雑誌のアワード、星のや系列の格付け、あたり。予約意思決定の最終的なひと押しになるだけでなく、Google検索でも権威性のシグナルとして機能します。

5. 独立した予約導線(CTAボタン)

宿サイトのコンバージョン地点は予約。これだけはブレません。

なので、予約ボタンはメインナビとは別に、独立した位置に置きます。ヘッダー右上、ファーストビューの下、各セクションの末尾、フッター。最低この4箇所。スクロールのどの位置にいても、指を伸ばせばすぐ予約ページに飛べる、という状態を作っておくと安心です。

おしゃれな旅館・ホテルのホームページ参考事例5選

ここからは業態別に5施設を見ていきます。「効いているデザイン」を、現場の視点で1つずつ分解していきます。

事例1:IZUMO HOTEL THE CLIFF(島根県出雲市)

公式サイトhttps://hotel-the-cliff.jp/
所在地島根県出雲市湖陵エリア
開業2023年5月
客室数全8室+別棟ヴィラ1棟
受賞歴ミシュランキーホテルセレクション2025「1ミシュランキー」2年連続獲得
運営株式会社BALNIBARBI

デザイン特徴

このサイトの強さは、「サイレントホテル」というたった一語のキーコンセプトを、ページ全体で徹底的に守り抜いていることです。出雲の西海岸、断崖際の全8室。その物理的特殊性を、詩のような短い文の連なりでファーストビューに落とし込んでいます。

長い説明はしない。代わりに「自然に呼応する」「崖の中」といった独自フレーズを、リズムよく繰り返す。読み終わったあと、頭の中に風景と静けさだけが残るような設計になっています。

制作のプロから見た参考ポイント

いちばん効いているのは、詩的な短文コピー × 大判ビジュアルの組み合わせ。

説明をしない、というのは勇気がいる判断です。「うちの宿の良さをちゃんと書いて伝えなきゃ」と思ってしまうと、なかなかこの構成にはたどり着けない。でも、ラグジュアリー帯の王道はこれです。情報を削るほど、ブランドの厚みは増していく。

あと、5言語対応(日本語/English/繁体字/簡体字/한국어)は中国地方の宿としては突出しています。インバウンドを本気で取りに行くなら、日英は当然として中韓も足したい。

地味ですが効いているのが、フッターの関連事業リンク。上位ブランド「BALNIBARBI」、関連レストラン「GARB CLIFF TERRACE IZUMO」、地域プロジェクト「WINDY FARM ATMOSPHERE」が並列で見せてあります。これで「単独施設」ではなく「地域に根差した事業の一部」という文脈が立ち上がってくる。中小規模の宿が、単体の弱さを補いたいときにすごく参考になる構造です。

ミシュランキー受賞バナーは、ファーストビューのすぐ下に堂々と。第三者認証は奥に隠さず、最初に目に入る場所へ。岡山のウェブ屋さん編集部でも、クライアントには必ずお伝えしている話です。

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事例2:強羅花壇(神奈川県箱根町)

公式サイトhttps://www.gorakadan.com/hakone/
所在地神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
創業1948年(旧閑院宮別邸跡地)
加盟Relais & Châteaux(1991年〜)
運営株式会社強羅花壇

デザイン特徴

動画ファーストビューの教科書みたいなサイト。トップに2本の動画(メイン動画と背景動画)を仕込んで、開いた瞬間に「動き・空気感・時間の流れ」が一発で伝わるようになっています。

リードコピーも独特で、「日本古来の素材と現代的表現を併せ持つ館」「至極のひとときをお過ごしくださいませ」のような 古典的な丁寧語 を、現代的な改行レイアウトに乗せている。文体そのもので「伝統と現代の融合」を見せにいっている感じです。

制作のプロから見た参考ポイント

注目したいのは、フッターに置いてある Relais & Châteaux加盟のアイコン。ルレ・エ・シャトーは世界各国の高級ホテル・レストランを厳選している協会で、加盟には厳しい審査を通る必要があります。このアイコン1つで、訪問者の信頼形成が一気に進む。

宿のサイトでは、こうした国際認証、業界アワード、グルメ媒体の掲載歴を、TOPかフッターの目立つ位置に置く。これは広島のウェブ屋さんがクライアント案件で常に大切にしている設計原則です。

ナビは12項目あって、これも特徴的。「鮨かだん」「懐石料理 花壇」「花壇ショッピング」と、料飲や物販を独立したサブブランドとして展開しています。宿泊だけに頼らず、日帰り・ショッピングまで収益源にする多角化が、ここから読み取れます。

カテゴリ名にも注目したくて、「施設を巡る」「周辺を巡る」のように 動詞型。「施設案内」「観光情報」みたいな名詞型より、体験を想起させる響きです。

あと、「お知らせ」の更新頻度が高いところも見逃せません。直近の更新日が新しいことは、Google検索でも信頼性のシグナルとして機能します。月1回以上の更新を続けられる運用体制があると、結果として旅館・ホテルのサイトのSEO評価を底上げしてくれる。

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事例3:里山十帖 THE HOUSE(新潟県南魚沼市・十日町市)

公式サイトhttps://satoyama-jujo.com/thehouse/
所在地新潟県南魚沼市・十日町市(複数施設)
開業2021年7月(IZUMI 1棟目)
業態1日1組限定の貸切タイプ古民家ヴィラ
施設展開SEN/KIROKU/IZUMI/ATEMA/UEDA(一部COMING SOON)
プロデュース株式会社自遊人・岩佐十良氏

デザイン特徴

今回の5サイトの中で、いちばん「読み物」として完成しているのがこのサイトです。雑誌・書籍出版社の自遊人がプロデュースしているだけあって、TOPページ全体が長尺のエディトリアル記事として組み立てられている。

5つの古民家施設(SEN/KIROKU/IZUMI/ATEMA/UEDA)を順番に紹介していく構成で、それぞれに固有の歴史的ストーリーが割り当てられています。KIROKUは「天女が祀られた木六神社の元神主の家」、IZUMIは「日本百名山・巻機山を望む築150年の古民家」――各施設にしか語れない物語があるのは、やっぱり強い。

ナビは「Home」「Neighborhood」の2項目のみ。極端にミニマルな代わりに、TOPページが長い。「Concept」「Service」「Architecture」「Mission」といった英語セクションタイトルで、知的な空気を作っている。

制作のプロから見た参考ポイント

最大の学びは ロングコンテンツによるストーリーテリング。ナビを増やすのではなく、TOPに世界観のすべてを詰め込む。読み終わったときに「ここに泊まりたい」と思わせる構成力は、宿泊サイトの理想形のひとつだと思います。

技術的に面白かったのが、ロゴが 3つのSVGに分割されている ところ。ロゴをアセット側で分割しておくと、レスポンシブやアニメーション、配置の自由度が一気に上がる。

あと、まだオープンしていない施設を堂々と「COMING SOON」と表示している点もいい。これでブランドの未来図が可視化されて、リピーターの期待感が育っていきます。プロジェクトの「未完成」をあえて見せる勇気は、宿サイトに限らず地域メディアや観光業全般で参考になる戦略。

哲学的な問いかけコピーも独特で。「地元のお母さんのはにかみ笑顔とホテルマンの笑顔。あなたはどちらが好きでしょうか」――こういう一文、リスティング広告型のホームページにはまず出てきません。読み手を立ち止まらせる文章の力。

ミシュラン一つ星レストラン『早苗饗 SANABURI』との連携、大地の芸術祭やジェームズ・タレル「光の館」との地理的関連付け。地域の文化資産と施設を結びつける文脈設計も、学ぶ価値が大きい部分です。

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事例4:YOUR ROOM(熊本県熊本市)

公式サイトhttps://yroom.jp/
所在地熊本県熊本市中央区
業態アパートメントホテル(フロントレス・セルフチェックイン)
施設数3施設・全18部屋
施設展開YOUR ROOM 熊本駅/YOUR ROOM 熊本駅 [little]/YOUR ROOM 京町
YOUR ROOM ファーストビュー

画像出典:YOUR ROOM 公式サイト

デザイン特徴

3施設・18部屋という決して大きくない規模なんですが、ブランドとしての完成度では今回の5サイトの中でも頭ひとつ抜けている事例。アパートメントホテルの好例です。

「楽しむアパートメントホテル」というキーコンセプトを軸に、各施設に異なる空間設計上の個性を持たせています。熊本駅本館はメゾネット、熊本駅[little]はアンダーロフトの変則間取り、京町はワンフロアの広々空間。3施設で明確に差別化してきている。

利用シーン提案型のコピーも特徴的で、「旅行/記念日/デート/パーティー/ワークショップ」と、宿泊以外のユースケースを並列で訴求しています。これで顧客層の幅が広がる。

制作のプロから見た参考ポイント

中小規模の宿にとって、いちばん実用的な参考事例がこのサイト。客室数が少なくても、施設ごとに明確な空間コンセプトを設ければ、ブランドとしての厚みは十分に出せます。

インテリアプランナーが選んだ家具」という訴求は、宿サイトでよく見落とされる視点です。建物や立地ではなく、室内のディテール(家具、寝具、照明)を売りにする発想。新築じゃなくても、有名建築家設計じゃなくても、ここで差別化できる。

フロントレス運用+LINE問い合わせ対応というオペレーション設計も注目したい。人的コストを抑えながら24時間対応を実現するこの形は、民泊、ペンション、ゲストハウスにも応用が利きます。

岡山のウェブ屋さんでも、ここ最近は宿泊系のクライアントから「フロント業務を縮小したい」というご相談が増えてきました。ホームページに 予約・チェックイン・問い合わせの自動化導線 を最初から組み込んでおく。これが、これからの宿サイト制作では標準要件になっていくはずです。

タイポと余白の使い方にも世界観があります。文字組みに余白を多用して、英語タイトル「FOR VARIOUS USAGE SCENES MATCHING ROOM TYPE」のような副題で、英語と日本語を交互に配置していく。若年層やカップル層の感性に刺さるデザイン言語です。

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事例5:GLAMPROOK 飯綱高原(長野県飯綱町)

公式サイトhttps://glamprook.jp/iizuna/
所在地長野県上水内郡飯綱町・霊仙寺湖畔
業態ラグジュアリーグランピング
客室タイプツインドーム/シングルドーム/トリプルドーム(世界初)/エグゼクティブスイート4棟
エリア構成LAKE SIDE/FOREST SIDE/EXECUTIVE SUITE AREA
サービス特徴オールインクルーシブ/渡邊明シェフ監修

デザイン特徴

急成長中のグランピング業態の、ひとつの完成形がこのサイトです。ホテルとも旅館とも違う「アウトドア × ラグジュアリー」のハイブリッドな世界観を、Webデザインでどう成立させるか。その答えがここにある。

「四季の彩りに満ちた飯綱高原。静謐な風に水面がゆらめく、霊仙寺湖のほとり」――こうした詩的なリードコピーで自然との一体感を演出しつつ、「すべてが、初めての体験になる」「この空間を、テントとあなたは表現しますか?」のような 問いかけ型・断定型のコピー で、訪問者の固定観念をぐらつかせてくる。

制作のプロから見た参考ポイント

最大のポイントは、問いかけ型コピーの使い方。「この空間を、テントとあなたは表現しますか?」――これ、「テント=簡素な野外宿泊」という既存イメージを書き換えるための、すごく巧妙な誘導テキストです。

宿サイトでは、顧客の既存イメージを書き換えるコピー が必要なケースが結構あります。グランピング、古民家ヴィラ、アパートメントホテル。こういう新興業態は特に、既存カテゴリのイメージとの戦いが販売の鍵を握る。

エリア別カラー差別化も学ぶべき設計。LAKE SIDEは霊仙寺湖を連想させるブルー、FOREST SIDEは森のイメージ。施設内のエリアごとに視覚言語を変えることで、訪問者は「自分はどこに泊まりたいか」を直感的に選べるようになっています。

日本初のツインドームテント」「世界初のトリプルドーム」という数値訴求は、王道中の王道。第三者検証が可能な事実があれば、TOPで使わない手はありません。

オールインクルーシブを独立カテゴリとして打ち出している点も、応用が利きます。料金体系の独自性をナビゲーションの一項目に持ってくる発想は、宿泊・観光業のWebマーケティング全般で使える視点です。

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宿泊施設HPを制作する際の3つの参考ポイント

事例を見終わった上で、実際に手を動かすときに押さえておきたい3つの視点を残しておきます。

ポイント1:施設の業態に合わせた「世界観の語り方」を選ぶ

5つの事例から分かるのは、業態によって語るべき内容と語り方がまったく違うという事実です。

老舗高級旅館(強羅花壇)なら、伝統と権威、第三者認証を前面に。新興デザインホテル(IZUMO HOTEL THE CLIFF)なら、独自のコンセプトワードと詩的コピーで。古民家ヴィラ(里山十帖 THE HOUSE)なら、施設の歴史と地域文化のストーリーテリング。アパートメントホテル(YOUR ROOM)なら、空間設計の個性と利用シーン提案。グランピング(GLAMPROOK 飯綱高原)なら、既存イメージを書き換える問いかけ型のコピーで。

業態によってそもそも何を語るべきかが違う、というところからスタートする。これが最初の関門です。

ポイント2:「予約までの導線」を必ず設計する

宿サイトの最大の機能は予約。デザインに力が入っているサイトでも、肝心の予約ボタンが小さい、見つけにくい、スマホで押しにくい――というケースは正直、まだまだ多いです。

予約導線では、最低でも以下の3点を確認しておきたい:

  1. 全ページのヘッダーに予約ボタンが固定表示されているか
  2. モバイルで親指1本で押せる位置とサイズか
  3. 公式予約システムと外部予約サイト(楽天トラベル、じゃらん等)のどちらに誘導するか、方針が決まっているか

公式予約からの直予約比率を高めることが、宿の収益性に直結します。手数料の出ない公式予約をホームページから誘導する。戦略的にもここは外せません。

ポイント3:更新可能な運用体制を前提に作る

宿サイトは、作って終わりじゃなくて、作ってから始まるメディアです。

季節ごとの料理メニュー更新、お知らせやキャンペーン、宿泊プランの追加、写真の差し替え。誰がどの頻度でやるのかを、制作の段階で必ず決めておく。これを後回しにすると、半年後にサイトが完全に止まります。

担当者が自力で更新できるWordPress構築にするのか、制作会社に運用を委託するのか。この方針で初期制作の設計が大きく変わってきます。広島のウェブ屋さん、岡山のウェブ屋さんでも、宿泊施設様の案件では、制作と運用フェーズの設計をセットでご提案するようにしています。

宿泊施設HP制作でよくある課題と解決策

ご相談を受ける中で、特に多く聞かれる課題を5つ。それぞれの落とし所もあわせて書いておきます。

課題1:写真のクオリティが低くて、デザインの良さが活きない

宿サイトは 写真の質が全体の印象の7割 を決めます。ここはケチらず、プロカメラマンへの依頼をおすすめします。料理、客室、館内全景、周辺風景、季節ごとのカット――最低でも高解像度素材を50枚は確保しておきたい。

課題2:競合の予約サイト(楽天トラベル等)に集客を依存しすぎている

OTA(オンライン旅行代理店)への手数料が経営を圧迫している、というお話は本当によく聞きます。公式サイトからの直予約比率を高めるためのSEO・コンテンツマーケティング。ここは宿経営の最重要テーマのひとつです。

具体的には、施設情報だけじゃなくて、周辺観光、季節の楽しみ方、宿主のこだわり――訪問者にとって価値のある情報を継続発信していく。これが検索流入の獲得につながります。

課題3:英語・中国語など多言語対応のコストが高い

「訪日インバウンドを取り込みたいけど、多言語化のコストが…」というご相談も多いです。

解決策としては、全ページを多言語化しない。優先度の高い予約導線と客室紹介ページに絞って段階的に対応していく。岡山のウェブ屋さんでも、まずは英語の優先7〜10ページから始めて、徐々に拡張していく形のご提案が中心です。

課題4:旧式CMSや独自管理画面で、更新が困難

10年以上前に作ったホームページだと、独自CMSや古いWordPress環境で更新がほぼ不可能になっているケースが結構あります。リニューアル時に WordPress最新版+一般的なテーマ・プラグイン構成 に乗せ替えるだけで、運用のしやすさが劇的に変わります。

課題5:構造化データ(schema.org)が未対応で検索流入が伸びない

宿サイトにおける LodgingBusiness / Hotel / Resort / BedAndBreakfast といった構造化データの実装は、Google検索で ローカルパック表示やリッチリザルト に直結します。

実装自体はそんなに難しくないんですが、ほとんどの宿サイトでは未対応のまま。リニューアル時にやっておきたい項目のひとつです。

よくある質問(FAQ)

旅館・ホテルのホームページ制作にはどれくらいの費用がかかりますか?
施設規模、ページ数、写真撮影の有無で大きく変わってきますが、目安としては 小規模旅館(10室以下)で50〜150万円、中規模ホテル(30室前後)で150〜400万円、ラグジュアリー帯で500万円以上。広島のウェブ屋さんでは38,000円からのコース設定もありますので、ご要件に応じてご相談ください。
民泊施設のホームページも同じように作れますか?
作れます。本記事の5要素(キーコンセプト、大型ビジュアル、多言語、第三者認証、予約導線)は民泊サイトにもそのまま使えます。ただ民泊の場合は、Airbnb・Booking.com等の予約サイトとの併用が前提になりがちなので、公式サイトの役割を「ブランディング・直予約獲得・宿泊体験の事前情報提供」に絞り込む設計が現実的です。
グランピング施設のホームページはホテル・旅館とどう違いますか?
GLAMPROOK 飯綱高原のセクションでも触れた通り、グランピングは 「テント=簡素」という既存イメージを書き換える必要がある 業態です。問いかけ型コピー、ラグジュアリー要素の強調、アクティビティの可視化が、ホテル・旅館以上に大切になります。
宿泊施設のホームページに多言語対応は必須ですか?
立地と客層によります。インバウンドの観光地(京都、箱根、出雲など)なら必須。ビジネス出張需要が中心の都市部なら英語のみで十分なケースも。最低でも日英の2言語対応。ここは業界標準になりつつあります。
動画のファーストビューは必須ですか?
必須ではありません。ただ、高級旅館・リゾートホテル・ラグジュアリーグランピング では動画FVが効くケースが多い。一方で、ビジネスホテル、民泊、小規模ペンションでは、動画よりも高品質な写真スライダーのほうが費用対効果は高いと思います。
予約システムは何を選べばよいですか?
施設規模と予約形態次第です。個人宿・ペンション ならRESERVAやSTORES予約等の汎用系。中規模旅館・ホテル ならトリプラ、ねっぱん!!、ダイレクトイン等の宿泊特化型。大規模ホテル ならtripla、TLリンカーン等の本格的なPMS連携型が候補です。
ペンション・ゲストハウスのホームページにも本記事の内容は応用できますか?
できます。規模が小さくても使える原則 として、本記事の5要素はそのまま機能します。特にYOUR ROOM(事例4)のような小規模アパートメントホテルの設計思想は、ペンション、ゲストハウスにそのまま応用できる内容です。
ホームページの更新頻度はどれくらいが理想ですか?
最低でも 月1回以上。お知らせ、季節メニュー、宿泊プラン、周辺観光情報など、更新ネタは思っているより多いはずです。Googleの検索評価でも、定期的に更新されているサイトは「現在も運営されている信頼できるサイト」として高めに評価される傾向があります。
ホームページ制作と運用、どちらが大変ですか?
長期で見ると、運用のほうが圧倒的に大変。制作は3〜6ヶ月で終わりますが、運用は何年も続きます。だからこそ、初期制作の段階で「運用しやすい仕組み」を組み込んでおくのが大切です。
中国地方(広島・岡山)で宿泊施設のホームページ制作を依頼するには?
中国地方の宿サイト制作なら、広島のウェブ屋さん(web-h.jp または 岡山のウェブ屋さん(okayama-web.com へのご相談がおすすめです。両社とも地元の地理・観光事情に詳しく、地域密着型のWeb制作と運用サポートを得意としています。広島のウェブ屋さんは広島県内500件超の制作実績があり、宿泊業を含めた多業種の経験が豊富。リニューアルをご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

本記事では、業態と地域を分散させた5施設を、制作プロ視点で見てきました。

# 施設 業態 主要参考ポイント
1IZUMO HOTEL THE CLIFFデザインリゾート詩的コピー × 5言語対応
2強羅花壇老舗高級旅館動画FV × Relais & Châteaux認証
3里山十帖 THE HOUSE古民家ヴィラエディトリアル・ストーリーテリング
4YOUR ROOMアパートメントホテル小規模高デザインブランディング
5GLAMPROOK 飯綱高原ラグジュアリーグランピング問いかけ型コピー × エリア別色設計

宿サイト制作でいちばん大事なのは、自施設の業態、立地、顧客層に合わせて、本記事の事例から「使える要素」を見極めて取り入れる ことです。5つの事例すべてを真似する必要はないし、それは無理。むしろ自施設の強みにいちばん近い1〜2事例を深く参考にして、自施設固有の世界観を組み立てていく。これが王道だと思います。

ホームページは作って終わりではなく、作ってから始まる長期的なメディア運用。制作だけでなく、その後の継続的な更新、SEO対策、予約導線の最適化まで、長く付き合える制作会社を選ぶことを、強くおすすめします。

編集部について

編集・執筆:広島のウェブ屋さん

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広島のウェブ屋さんは、地元広島に密着したホームページ制作会社です。広島県内500件を超える制作実績を持ち、印刷会社を母体としたネットワークと地域密着型のヒアリングを強みに、高品質・低コスト・スピード対応のホームページ制作サービスを提供しています。

宿泊業・医療・士業・小売・飲食など、幅広い業種のクライアント様のホームページ制作を手がけており、地元広島の放送局・新聞社との取引も豊富。SEO実績としては「チラシ印刷 広島」「看板屋 広島」「オーダー枕 広島」等で1位、「広島 印刷会社」で3位など、地域KWでの上位表示実績多数。Webサイト制作だけでなく、テレビ・ラジオ・新聞といったマス媒体広告まで一貫対応できる体制が特徴です。

監修:岡山のウェブ屋さん

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